『頭のよい子の親がしている28の習慣』を読みました

 

 

2016年21冊目。

 

読書をしない方でも苫米地英人さんの名前をどこかで見聞きしたことがあるのではないでしょうか。著者のWikiを見ると、嘘か真か、すごいとしか言いようのない経歴等が書かれています。

苫米地英人 - Wikipedia

 

さて、本書はタイトルの通り「本書の習慣と方法を子どもの頃から実践していれば、間違いなくIQは上がるでしょう。」ということで、著者の実体験や脳科学的な根拠を基に頭が良くなる(IQを高める)28個の習慣を提示しています。

 

ひねくれ者のわたしは「IQ」なんてものは生まれつきの才能が大半ではないだろうか、という疑問を持ったわけですが、苫米地さんは「IQというものは生まれつきのものか?」という問いに対し、「NO」と述べています。

 

本書ではIQの定義を「抽象思考ができる能力を数値化したもの」としており、生まれつきの持っているIQに大きな差はなく、「大切なのは、もって生まれたIQをどれだけ伸ばすことが出来るのか」とのこと。

 

28の習慣の中に「疑問を持たせ、答えを調べさせて、自分で考えさせる」というものが挙げられています。

3歳の息子は「なんで??星人」真っただ中。自分のわからないことや興味を持ったことに対して、必ず「なんで?」と聞いてきます。普段はなるべく丁寧に解説するよう心がけていますが、ボキャブラリーが多少増えてきた時点で、こちらから「自分で考えてごらん」と逆質問してあげ、一緒に答えを導き出す作業をしてあげるといいかもしれませね。トヨタ生産方式は育児にも応用が利く!!!

 

中には一般の方が実践するには無理がありそうな「読書に慣れてきたら1ヵ月に100冊読むことに挑戦する」といった習慣も挙げられています。

毎月100冊も読めば少なからず賢くなるでしょうが、本書にはそれを行うための具体的な技術の記載はありませんでした(速読しろってだけ書いてあります)。それに、これは実践者の頭が良くなる習慣であって必ずしも子供に影響するとは…なんていう突っ込みを入れたくなる部分もいくらか見受けられます。

 

最近いろいろと検討している息子の習い事に関しては「抽象度を挙げてくれる習い事として、クラシック音楽を習うことが良い」と書かれていました。

 

「過去の偉人な芸術家たちが再現したかった抽象度の高い世界感を、リアリティを持ってイメージすることが求められており」この作業が抽象度を高めるとか。どちらかと言うと習い事としてのピアノは絶対音感の取得や、指先を動かすから脳の刺激にいいと言われることがほとんどなので、著者のこのアドバイスは新鮮に感じました。

 

 

 

28個の習慣を全てこなすことは難しいでしょうが、普段から忙しく、あまり育児にかかわることが出来ないお父さんでも、気を配っていれば簡単に実践できる習慣もあるため、知育のとっかかりとしてタメになる一冊です。