【子育て】プリスクールに入園すると、本当に英語が話せるようになるのか?という話し

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どうも、はやとぅです。

今年5歳になる息子は保育園や幼稚園ではなく、プリスクールに通っています。

現在は幼稚園の学年でいう「年中」の年ですが、体験入学の期間も含めると、かれこれ2年以上プリスクールに在籍していることになります。

 

息子のプリスクール選びをするにあたって、わたしと妻はネットで一生懸命に情報収集しましたが、入園前(2014年頃)はネットで大した情報を得ることができませんでした。この状況は今現在もあまり変わっておらず、親が求めている「プリスクールの実情」を知ることが難しい状況です。

 

そのため、わが子をプリスクールに入園させようか検討している親御さんのために、息子が通っているプリスクールでの実体験・実情をもとに、プリスクールと未就学児、幼児の英語学習(英語教育)に関する情報を何回かにわけてお伝えしたいと思います。

 

 

プリスクールって何?

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そもそも「プリスクールって何?」と、聞き慣れない方もいると思います。

簡単に説明すると「プリスクール」とは、「使用言語が日本語ではなく英語に置き換わった幼稚園・保育園」と言えば、簡単に想像がつくかと思います。日本語ではなく、英語で保育を行う保育施設のことを指します。

 

一概に「英語で保育」といっても、プリスクールによって教育方針等は異なるでしょうが、息子の通うプリスクールは入室したら帰るまで日本語厳禁。日本語(ひらがなとかカタカナ)を学ぶレッスンは1つもありません。朝、プリスクールに登園してから夕方に退園するまでの間、子供と先生はずっと英語でコミュニケーションしています。

 

当然、プリスクール内での子供たちの会話も英語で行われます。

年に数回だけ授業参観があり、子供たちのプリスクール生活を見学することができますが、英語で会話しながら遊ぶ子供たちを見て、英語が話せないわたしは「なんだかすごい世界だな…(敗北感)」と毎回感心してしまいます。 

 

インターナショナルスクールとの違いは何?

「プリスクール」は聞いたことないけど、「インターナショナルスクール」なら知っているという方が多いかもしれません。

インターナショナルスクールとは、英語を母国語とする子供たちが通う学校です。イメージとしては、外交官の子や親が外資企業の日本支社で働いている外国籍の子供が日本で通う学校が、インターナショナルスクールとなっています。

 

そのため、インターナショナルスクールの授業は「英語が話せるようになる」というものではなく、「英語が話せる」という前提で行われるため、英語に慣れ親しむプリスクールとは前提条件が異なっています。そして、学費が異様に高いのが特徴です。

 

たまに、有名人や裕福な日本人家庭の子供がインターナショナルスクールに入った、という話しを聞きますが、たいていは幼少期にプリスクール等で英語を学び、日本の公立小学校には行かず、私立のインターナショナルスクールに入園させる、という流れが背後にあるんだと思います(恐らく)。

 

参考までに、埼玉県にある唯一のインターナショナルスクール「コロンビアインターナショナルスクール」を一例に挙げると、幼稚園部の学費が年間157万円。小学部の学費も年間157万円。この他、入学金や施設費があるので数十万円かかるそうです。

 

毎年、大型バイクが1台買えてしまう学費ですね…。けしからん。

 

全てのインターナショナルスクールの学費がこんなに高額なのかわかりませんが、ちょっと次元が違うのがインターナショナルスクールってわけです…。強くてニューゲームな人生じゃないと通えない学校。

 

プリスクールで英語が話せるようになるのか?

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前置きが長くなりましたが、ここからいよいよ本題へ参ります。

 

子供をプリスクールに入れたいと考えている親御さんが最も知りたいことは、「プリスクールに通うと、本当に英語が話せるようになるのか?」という点だと思いますが…

 

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答えは「Yes」です。子供は英語ペラペラになります。

 

転入などでプリスクールに通う期間が短いと、話せるようになるかわかりませんが、2年以上もプリスクールに通えば、英語が話せるようになる確率はほぼ100%だと思います。子供によって程度の差にバラつきがありますが、卒園する頃には最低でも日常で困らない英会話レベルには到達するでしょう。

 

そう言える根拠は、息子が通うプリスクールでの保護者としての観察結果です。

2年以上プリスクールに通う息子と同級生たち、年長クラスや今まで卒業していったお兄ちゃん・お姉ちゃんたちを見ていると、ほぼ全員、卒園する頃には英語が話せるようになっていました。

 

「プリスクールに通えば、英語が話せるようになる!!」

 

わたしの主観だけでは説得力がないと思うため、イメージしやすいように簡単な数字を使って考えてみることにしましょう。

仮に自分の子が「年中」、「年長」と2年間プリスクールに通ったと想定します。プリスクールによって開校日や授業時間は異なりますが、年間授業日数を200日間を想定。1日の授業時間を9時~14時までの5時間と想定します。

 

1年間の授業日数「200日間

2年間のトータル授業日数「400日間

1日の授業時間「5時間

 

400日間×5時間=2年間のトータル英語学習時間およそ「2000時間

 

プリスクールに2年間通った場合、子供は2年間で2000時間も、英語環境で生活していくことになります。年中の1000時間がひたすら英語のインプット期間だとしても、年長のアウトプット期間が1000時間もあるため、十分な英語学習時間が確保できていると言えるでしょう。

 

また、プリスクールによっては延長保育を実施しているところがあり、仮にそこで毎日9時~17時の8時間、2年間継続させてプリスクールに通った場合は、英語学習時間は3200時間以上となります。

 

わたしの28年間にわたる生涯英語学習時間を寄せ集めたとしても、2000時間はおろか、1000時間にも満たないと思うので、幼少期の数年間、英語漬けで生活することはそれなりの効果があると思っています。

 

実際の息子のスピーキング能力はどれくらい?

上述したように、英語学習のトータル時間だけ見てもらえば、プリスクールに通えば子供が英語を話せるようになるのではないか!?と希望が湧いてきた方もいるかと思います。ここで、参考までに息子の英語力を簡単にお伝えしておきます。

 

現在プリスクールに2年以上通っている4歳(年中)の息子ですが、簡単な日常英会話は普通にこなすことができます。ボキャブラリーの少なさ故に言葉に詰まることがたまにありますが、発音がネイティブ寄りで会話のスピードもむちゃくちゃ早いので、英語が不得手なわたしが聞き取れないときがあるくらい、息子のスピーキング力は高いと思います。時制は無茶苦茶ですが、5W1Hもきちんと理解しており、質疑応答や「これしたい、あれしたい」など自分の意見もキチンと表現できています。

 

決して、息子がプリスクール内で「優等生」というわけではないため、同級生の子たちもこれくらいの簡単な日常英会話は卒なくこなせるレベルなんだと思います。自宅での英語学習も特に凝ったことをしているわけではないため、ほとんどがプリスクールに通った成果物となります。

 

また、スピーキング能力だけでなく、リスニング能力もそれに比例して高く、ネイティブの先生たちとコミュニケーションを難なく取れています。

 

このように、息子のレベルや他の子たちの成長を見ている経験から、わたしは「プリスクールに通えば英語が話せるようになる!」と断言します。

 

日本語の上達が遅れてしまうのか?

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この問いも、プリスクールを検討している親御さんが気になるポイントだと思いますが、残念ながら、答えは「Yes」です。

 

幼稚園などに通う子と比べて、明らかに国語力が低いと言わざるを得ません。

 

息子の場合、特に日本語能力が著しく低く、年中さんにもなるのに家庭内での会話が成立しないことがあります。「ん?息子よ、何を言いたいのかさっぱりわからないよ。」てな具合で。

 

公園で遊んでいるときに注意して子供たちの会話を聴いていると、保育園や幼稚園に通う同学年のお友達と比べると、明らかに息子は日本語が下手です。たまに自分の言いたいことが伝わらないようで、会話が成立していないこともあります…。ちなみに、日本語の会話だけでなく、息子はひらがなとカタカナも未だに全て読み書きすることができません。プリスクールで日本語の読み書きを一切習っていないということもありますし、家庭内でも特に教えていません。

 

この、国語能力低下問題に関しては当然の帰結であって、本来は日本語の学習に使うはずだった数百時間、数千時間をプリスクールにおける英語環境に割いてしまっているので、その時間分は確実に国語力が劣ってしまうと思います。

 

しかし、息子の日本語能力の遅れについて、わたしはあまり心配していません。

と言うのも、プリスクールを卒業していったお兄ちゃん・お姉ちゃんを見てると、6歳になる頃にはみんな日本語も流暢に話せていますし、その子たちが小学校に上がっても、周囲の子と同様に違和感なく授業を受けているという話しをOBママ達から聞くため、一般的なレベル(中の下くらい)には落ち着くだろうと楽観視しています。

 

未就学児の英語学習は、プリスクールが最も効率的!

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子供の英語学習については、世間では実に様々な教材や英会話スクールが存在します。今では認可保育園でも英語の授業が一般化してきているくらい、関心が高いスキルの1つだと言えます。わが家も息子をプリスクールに入れる前は、習い事の一つとして英会話スクールや通信の英語教材などを検討していました。

 

しかし、実際にプリスクールに入園した息子を見て、確実に言えることがあります。

それは、習い事として英語教室に通ったり、何十万円もする高級な英語教材を使うより、「プリスクールに入園させるやり方が最も確実、安い、親が楽できる!」ということ。

 

英会話スクールに関しては、高い月謝を払っても週にたった数時間しか英語に触れる機会がありません。特に2歳から3歳くらいまでの英語学習はひたすらインプットさせることが重要なので、毎週たった数時間程度の英語環境では、効果が薄いと感じます。ある程度英語の下地があってアウトプット出来るような年齢になれば、英会話スクールや英語塾は有効な手段の1つと言えますが、未就学児が英語を学ぶ環境としては適していないかなーという感じです。

 

教材を使った自宅での英語学習については、親の根気が必要です。ひたすら英語を読み聞かせ、アルファベットの書き方も隣に座って指導してあげる…。英語教材を使ってまずは「英語」に慣れ親しむ、というレベルまでは簡単に到達できるでしょうが、その先の学習段階へ踏み込むためには、親も子も、相当な努力量が必要だと思います。

 

その点、プリスクールならば、幼稚園や保育園と同じ感覚で子供を預けるだけ。

そこでの生活や授業を通じて卒業(卒園)する頃には自然と英語が話せるレベルまでに達していることでしょう。コスト面で懸念する親御さんもいると思いますが、幼稚園や保育園に通いつつ、習い事や自宅で中途半端な英語学習をさせるくらいなら、割り切ってプリスクール1本に絞った方が、将来までの長いスパンを見据えてコストを考えると、結果的に「安く」つく場合が多いかと思います。わたしなんて四大を卒業して、それまでに英会話や塾に散々通ってましたが、今でも英語がまともに話せないという典型的な日本人のなれの果てですから…。

 

プリスクールには当然デメリットもある! 

ここまで散々、「プリスクールは良い!」とオススメしてきましたが、当然、プリスクールに通うことのデメリットも存在します。上述した「国語力が下がる」といった点もそうですが、次回はこういったプリスクールの負の面についてつらつら書いていきたいと思います。

 

でわでわ。