- 作者: ドロシアジョンソン,リヴタイラー,横江公美,Dorothea Johnson,Liv Tyler,村山美雪
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: 単行本
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世界標準とか書かれると、背伸びしている(意識だけが高い系の)わたしはぐっと惹かれ、手に取ってしまいます。
そして、さりげなく気になったのは著者のリヴ・タイラーという文字。どこかで見聞きしたことあるなーと思ったら、エアロスミスのボーカル・スティーヴン・タイラーの娘らしい(;・∀・)
本書はイラストも多用されており、堅苦しいマナー本とは異なり、とても読みやすい内容です。しかし、あらゆるマナーについてがっつり書かれているわけではないため、手元に1冊あると助かるマナー本にはなり得ません。
どちらかというと、マナーの知識はそれなりにあり、これから初めて海外へ出て働く・勉強を学ぶ機会があるよーって人向けの本です。そのため、わたしみたいな国内限定サラリーマンには意味をなしません(゚д゚)
特にためになったと思うのはパーティーでの会話に関するマナー。
わたしが仕事の関係で出席するパーティーなどはまさに日本的なやつです。自分から自己紹介して、ぺらぺらしゃべるやつ。欧米なのでは自己紹介をするのではなく、主催者や第3者を通して他の方と知り合うのが普通らしいです。1人で営業よろしく、がつがつ話しかけるのはマナー違反とのこと。
家庭的なパーティーでならいざ知らず、ビジネスの重要な場で恥をかくようなマナー違反の振る舞いは、せっかくのチャンスを潰すようなものですから難しいですね。
そういった意味で、本書は異文化を理解するための読み物としても面白いと思います。
海外では様々な国や文化が入り入り混じっているのが基本ですので、それらを前提としたマナーやルールがあります。
島国である日本もグローバル化が進んできているとはいえ、異文化を十分に理解し、許容していくといった点がいまだに浸透していないように思えます。
ですが、最近のラグビー日本代表や2015年ミス・ユニバース日本代表・宮本エリアナさんを見てもわかるように、異なる文化が日本文化として馴染んできているのも事実。
こういった点にまだまだ違和感を覚える方も多くいると思いますが、これからのさらなるグローバル化の波に備えてて本書を読み、異文化に触れておくことも重要かもしれません。