「運を支配する」を読みました

 

運を支配する (幻冬舎新書)

運を支配する (幻冬舎新書)

 

「運を支配する」だってーーー(;゚д゚)ゴクリ…

 

出来るものなら、ぜひ支配してやりたいと思い手を取りました。本書は桜井章一氏と藤田晋氏の共著です。なにやら、麻雀界では著名なお二人だそうですが、わたしは知りませんでした。藤田晋氏は株式会社サイバーエージェントの代取とのこと。

 

最近、ニュースなどで「ビジネス」×「麻雀」というワードを見かけるような気がします。昔から「アカギ」や「哲也」といった麻雀マンガは好きでしたが、わたしは未だにルールがわからない。いつか「徹マンして眠いわー」とか言ってみたいです。

 

本書はあるテーマについてお二人がちょろちょろっと(2~4ページ)書いていくスタイルです。例えば、テーマが「シンプル」だと、桜井章一氏は「勝負は複雑にすると負ける」、藤田晋氏は「シンプルが一番強い」といった形で二人がそれぞれ思っていることを書かれており、30以上のテーマを取り上げています。

 

お二人の共通項が麻雀という勝負の世界のトッププレイヤーだからなのか、書かれている内容の半分くらいは重複しているように感じました。考え方によっては、お二人が同じことを言うくらいだからとても大切なことなんでしょうが、少しでもこの本から何かを学びたいと思う読者からすると、無駄が多いような気もしてしまいます。どうせだったら、同じテーマでも少し異なった側面から語ってくれたらもっと面白かったのになあ。

 

ちなみに、運を「支配する」具体的な方法は書かれていませんが、麻雀という世界で生き抜いてきたお二人の勝負感、というか恒常的にツキを味方に付ける手法や考え方は一読に値します。たしかに、思考としてビジネスに通ずるところもあるように思えます。そういった意味では、堅苦しいことが書かれているビジネス書とはまた違うテイストなので、ビジネスマン以外の方が読んでも面白いでしょう。

 

最近、ビジネス書の多くがインパクトのあるタイトルだけで売ろうとしているように見受けられますが、中身が伴っていないとガッカリ感がすごいので、今まで以上に本を買う前の中身確認に時間を取られます(;・∀・)