『10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための新英語学習法』を読みました

 

 

2016年15冊目。

 

今年こそは英語の勉強をしよう!!と思ってこういう本を年に数冊読みます。どの本にも「ほほー」と感心しますが、実践にはなかなかつながらない。そんな時期が今年もやってまいりました。

 

本書では英語ペラペラになるうえで大切なことを3つ挙げています

  1. 好奇心と熱意と情熱からなる「正しい姿勢」
  2. 「結局のところ英語とはどういう言語なのか?」についての「正しい知識」
  3. この本で私がみなさんに提供する「正しい装備」

 

1.の姿勢についてはは自分次第。2.と3.の方法について述べられています。

まずは、英語史の説明があり、成り立ちやどういう経緯で英語というものが進化してきたのかを解説。英語史を学ぶのは初めてだったのですごくためになりました。

 

著者は日本人的な英語学習をバシバシ否定しています。

英語を学ぶツールとして、「単語の意味や文法や書き言葉にフォーカスを当てる」という間違ったアプローチをしている

ネイティブスピーカーがこれらにフォーカスするのは、子供のときに「音」を習得したあとのこと

音。音。音!

 

たしかに、中学・高校の授業で音読をさせられた経験はありますが、肝心の発音記号については習った覚えがありません(散々、単語帳や辞書を引け!と言うくせに…)。

 

いわゆる「フォニックス」学習から始まり、その後に単語や熟語の意味を覚えるという手順が英語圏では普通ですが、日本の学校ではそこのところをすっ飛ばして、いきなり暗記から入ります。ここがダメだと熱い自論を展開。

まず音!次にイメージ!最後に意味!

 

あと、英語圏の一般的な英会話に求められている語彙数は「15,000語」とのこと。

わたしが大学受験のときに使用していた「速読英単語(必修編)」が1,900語をカバーしているらしく、派生語を含めたとしても5,000語にすら到達していなさそう。これに関しては衝撃的なページを発見したので載せておきます。

第1話:あなたはいくつの語彙が必要? - 1日33分で1000の語彙が増える英単語の暗記カード

 

英語圏だと15,000語で小学生の辞書レベルだとか…。お、おう。

 

途方もないけど、派生語や類推を使えば無理でもないから頑張って15,000語を目標に学習しましょう。それに関する具体的な学習法も載っていましたが、どこかの英語本で見たことあるようなものだったので、ここでは割愛。

 

最期の方でペラペラになるための手順が書かれていました。

  1. 自分と自分の文化に自信を持つ
  2. ネイティブでもやる「非言語コミュニケーション」に慣れ、自分でも真似して使う
  3. 「英語が流暢な役」を演じるそうなればいつかは実際にそうなれる

 

要は恥ずかしがらずに、どんどん英語を話していこーということ。そのアクションが難しいんだよね。

 

 

著者であるロジャー・パルパース氏は米国出身であり日本文化にも造詣が深いので、英語学習について日本と英語圏という2つの側面から見た、かゆい所に手が届く英語学習の良い導入本でした。