2016年29冊目。
デザイン関係の仕事に従事しているわけではありませんが、Kindle版を購入して読みました。
デザインを学ぶことに関して、そっち方面の仕事に就いているわけじゃないし「全く関係がない」と思っていた時期もありましたが、身の回りで「デザインされていない物」なんてほぼないことにあるとき気が付きました。
たとえば、ブログだってそうです。
すごいPVを稼ぐブログなんかはデザインに凝っていて直感的に「続きを見てみたい」とか「読んでみたい」と思わせる作りになっています。それとは逆に、このブログのように質素極まりない(あえてデザイン性を排除している、としておく)ブログもあります。
仕事でも、意識するとデザインが求められるシーンが多いことに気が付きます。
たとえば、資料がその典型。レイアウトや色、フォントや見出しなど、拘りだしたらきりがないくらい。身内だけが目にする資料でしたらそこまで作り込むことはしませんが、こと経営陣や社外へ向けた資料では、場合によっては内容よりデザインが物言うこともあります。
このように「デザイン」は強い味方になることもあれば、用法を誤ると弱点にもなるわけで、わたしの会社にいる年配の偉い方は文章を全てゴシックで書きます。もはや重要な点がどこなのか見分けのつかない、ある意味を読み手を試すようなデザインを駆使します。
「デザイン」を学んで損は一切ないということで、本書はわたしのような初学者にはうってつけの本でした。
今までなんとなく感覚的に「こうしたほうが、印象がいい」というふうに使用していたテクニックを体系的に整理しており、非常にわかりやすい内容となっています。是非手元に置いておきたい1冊です。
ただ、購入にあたって注意点があります。
わたしはAmazonでKindle版を購入しましたが、商品ページに以下の注意書きが表示されています。
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
〈電子書籍版に関する注意事項〉
本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なりますので、ご購入前にお使いの端末にて「無料サンプル」をお試しください。
わたしはこの注意書きに気が付きましたが、それでも単行本より大幅にKindle版が安かった(セール時に購入)ので購入しました。
その結果、わかっていたけどKindleでこの手の本は読みづらいです。
まず、わたしのKindle Paperwhiteではカラー表示ができません。そのため、カラーデザインを扱った章は読んでも無駄でした。
あと、見開きのページも片方ずつしか表示されないので面倒。これはマンガを読んでいるときもそうです。見開きが分割されるので面白さ半減。ビジネス書などは参考の表やグラフも別ページで表示されるので、比較しながら文章を読むことが出来ず、非常に読みづらい。
何が言いたいかというと、電子書籍を購入しようとしたときに上記のような注意書きが表示されている本は、おとなしく単行本で購入したほうが幸せになれるということです。どんなに内容のいい良書でも必ず後悔します。