THE NESSIE ザ・ネッシー 湖底に眠る伝説の巨獣 上 (竹書房文庫)
- 作者: ボイド・モリソン
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: Kindle版
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タイラー・ロックの冒険シリーズ第4弾。
『ザ・ネッシー 湖底に眠る伝説の巨獣 上・下』を読みました。
シリーズで扱うネタがノアの方舟、ミダス王の黄金、宇宙人(ロズウェル事件)と続いて本作は「ネッシー」がテーマ。
ネッシーなんて世間ではもうネタが出尽くしているじゃん!と思ったあなた、ただ単にネス湖にUMAであるネッシーを探しに行くだけでは終わらないところが、さすがタイラー・ロックさん。本の表紙にちょろっと描かれていますが、ネッシーになぜかエッフェル塔の爆破事件、ナチスドイツ、白人至上主義団体などが絡んで物語は複雑極まりない様相となっています。
前作と比較するとやや内容が薄いかなーという若干の物足りなさを感じたり、作中にいろいろと指摘したい部分が多数ありますが、頭を空っぽにしてフィクションを楽しむ姿勢で臨めばそこそこ楽しめると作品かと思います。
アクションシーンではムキムキマッチョな主人公・タイラーと相棒・グラントのペアが敵を蹂躙。新たに登場するヒロインは銃火器の扱いが上手いどこかの国のエージェントとお決まりの構図で真新しさは皆無なんですけどね…。
主人公タイラーや親友グラントにも新たな出会いがあり、シリーズがまだまだ続きそうな予兆を感じさせる本作。ちなみに、前作『THE ROSWELL 封印された異星人の遺言 上下』を読んだのが1年以上前。
もう少し刊行ペースを早くしてくれると、読者としては期待感が高まるんでその辺よろしくです。
ちなみに、本作ではネス湖を調査する探査機として「ゴーストマンタ」が登場しました。気になって調べてみるとゴーストマンタのデザイナーのHPを発見。
なまめかしい曲線美で、カッコイイですねー。
こんな探査機にのって水中観光できる時代になるのはいったい何年後でしょうか。
「アイコンA5」という乗り物も登場します。
アイコンA5について書かれたGigazineさんの記事を拝見すると、空飛ぶ二人乗りスポーツカーという異名を持ち、現地アメリカでは20時間程度の飛行訓練で免許を取得することができる小型飛行機だそうです。翼を折りたたんで牽引することも出来るそうなので、将来はわが家のSUVにこれを引っ提げて太平洋上空をお散歩したりできる!のかもしれません。
こういった日本では知ることも見ることも出来ない近代的な乗り物やテクノロジーがてんこ盛りに登場するのが本作やシグマフォースシリーズのいいところ。なんだかんだ、毎回楽しく読んでいるシリーズ本です。