幸せがずっと続く12の行動習慣 / ソニア・リュボミアスキー著
この本、図書館で貸出予約をした日付が1年以上前になっていますが当時は「不幸せ」な状況だったのかもしれません(;・∀・)
そもそも、超ポジティブシンキング(になるよう努めている)わたしみたいなストレスフリー人間にはあまり縁がないような一冊ですが、読みたいと思った当時の理由が思い出せぬ。
さて、著者曰く人の幸せは何によって決まっているのかという設問に対し、以下のように述べています。
・「遺伝による設定値」 50%
・「環境」 10%
・「意図的な行動」 40%
「遺伝」によって50%が占められているそうですが、なるほど、確かに性格などの個体値によって幸せの定義や尺度は変わるものだから、その幅が生まれつきの遺伝によって決定されているということはなんとなく理解できる。
驚くべきは「環境」がたったの10%しか影響していないということ。
つまり裕福か貧乏か、健康か不健康かといった環境起因はせいぜい10%しか影響しないよーってことΣ(゚д゚)
なぜかというと、お金持ちで物質的に豊かな生活を送ることは短期的幸福感を得られるが、人間慣れてくる生き物なので長期的幸福感には繋がりませんよ。
それに加えて、新たな欲求が出てきてイタチゴッコに。
これはお金だけに留まらず、美容や健康にも同じことが言えるそうです。
あれですね、年間の給与所得は毎年増えているのに貯金が一向に増えていかない家庭のお財布事情と一緒ですね(?)
そんで「意図的な行動」によって40%の影響を与えることができるとのこと。
多いとみるか少ないとみるかは人によりけりですが、変えられない「遺伝」や変化させるのにハードルが高い「環境」よりも簡単でしょう?だって、行動するだけなのですから。
著者も「幸せになりたいなら、スポーツをするように取り組まなければいけない」と述べております。
じゃあ、何をすればいいんだよーってことで、本書では幸せになるための12の行動を提示。
1.感謝の気持ちを表す
2.楽観的な気持ちを高める
3.考えすぎない、他人と比較しない
4.人に親切にする
5.人間関係を育む
6.問題に立ち向かうための対策をとる
7.人を許す
8.心から打ち込める活動をもっと増やす
9.人生の喜びを深く味わう
10.目標の達成に全力を尽くす
11.宗教やスピリチュアルなものに関わる
12.身体を大切にする
幸せになるためにはこれら全てを行う必要はなく、自分に合った/できる内容を組み合わせて4つくらいやりなさいよ、と言っています。ちなみに、ちゃんとそれぞれの行動に科学的根拠があるそうですがそれは本書でご確認ください。
みなさんが普段、意識せずに行っている行為が
実は幸福につながっていたりするんですねー(・∀・)
読む前は、精神論をこねくり回して幸福を語るだけなのかなと思いきや、きちんと科学的根拠に基づいた内容となっております。
効率的に幸せになりたいなと思っている方は、読んで損がない一冊です。