7月下旬、前々からずーっと気になっていたあのディーラーへ行ってきました。もちろん、妻には「新しいバイクが欲しい」など口が裂けても言えないため、隠密行動です。
ちなみに、YZF-R6からの乗り換え検討でディーラーへ行くのはこれが2回目。1回目は「S1000RR」が見たくてBMWへ行きました。カッコいいけど、乗りだし200万オーバーは高すぎる…。
ライダースランド ヨーヨー
今回、妻に内緒でこっそり行ってきたのは、東京都北区にある「ライダースランド ヨーヨー」さん。ヨーヨーさんはヤマハ、KTM、ハスクバーナの正規ディーラーで、今回はハスクバーナ「701sm」の実車が見たくて訪問しました。
わたしの自宅から店舗まで、近くもないけど遠くもない絶妙なアクセスでした。もしここで車両を買ったなら、距離的な意味でアフターケアは問題ない、かも?
「Husqvarna Motorcycles」の歴史
さっそく気になっているバイク「701SM」の話しをしたいんですが、何事も理論から入る派のわたしはハスクバーナについてあまり詳しく知らなかったので、座学の時間です。
「ハスクバーナ」と聞くと「チェーンソーのメーカー」をイメージする方が多いと思いますが、さりげなくモータースポーツ部門もあるんです。事実、わたしの周りにいるオンのバイク乗りに「ハスクバーナってメーカー知っている?」と聞くと「知らない。」という回答もたまに聞こえました。今でこそ街中でよく見かけるようになったBMWやDUCATI、KYM等に比べるとまだまだ「知名度の低い外車メーカー」というのが実情でしょうね。しかし、オフ車界隈で「ハスクバーナ」を知らないライダーがいたら、その人はモグリですね(失礼)
もとはスウェーデンに本社を置いていましたが、1987年にモータースポーツ部門はイタリアにあったカジバへ売却されMVアグスタの傘下に。と同時に、ハスクバーナの中核メンバーであった開発チームは、イタリアへ行きたくないと駄々をこねて(わたしの妄想)スウェーデンへ残留しました。このときハスクバーナはイタリアとスウェーデンの二つに分裂し、スウェーデンに残留したほうが後のフサベルとなります。フサベルは1995年にKTMに買収され、KTM傘下となります。
時は流れ、2007年。
オフロード部門の拡充を狙っていたBMWが、イタリアのハスクバーナを買収します。これによってハスクバーナはMVアグスタから天下のBMW傘下となりました。
そして、2013年。
オーストリアのKTMがBMWからHusqvarna Motorcyclesを買収しました。これによってかつて1980年代に2つに分裂していた「ハスクバーナ」が一つにまとまり、フサベルは消滅。KTMの傘下として新たな「ハスクバーナ」が始まりましたとさ。めでたしめでたし…とな。たぶんこんな感じ。
なので、現在はKTMの傘下としてハスクバーナモーターサイクルは活動しているようです。オレンジ色のバイクと同属ってことですね。もう少し詳しく知りたい方は【ハスクバーナの歴史】を参照してください。
701 SUPERMOTO
ハスクバーナの歴史について長々と語ってしまいましたがようやく本題へ移ります。
最近になってはてなブログやSNSでは701オーナーをたくさん見かけますが、実物は今まで見たことがなく、GooBikeを眺めててもいまいちピンときませんでした。
いつまでも悶々とした気持ちを引きずっていても仕方ない!百聞は一見にしかず!と言うことで、家から比較的近いところに運よくディーラーがあるため、701smを見てきたというわけです。
それではご対面!
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うん。
散々調べててわかっていたけど、701SM、かっこいいわ。
端的にいうと「701SM欲しくなった!」。
実際に701に跨ってみましたが、身長175cmのわたしは足の指部分が全部着くかなーという足つき感でした。この日はスニーカーでしたが、普段履いているレーシングブーツを履けば、足の半分は接地できるかな?という足つきですね。
シート高が高いので必然的に目線も高くなります。R6と比べると差は歴然。
上手く表現できませんが、普段乗っているR6の目線を「フルバケシートのスポーツカー」とすると、701SMは「大きいサイズのSUV」と言った感じ。
店長さんからハスク事情や納車までの期間など、いろいろとためになるお話をお聞きし、時間もあったので、参考までにR6の下取り価格を出してもらうことに。ざっくりとした見積書も作っていただきましたが、こう数字で具体的に提案されるとダメですね。防波堤が一気に決壊しそう…。
僅かな滞在でしたが、グッときました。
静岡で701試乗会
ヨーヨーさんへ行って実車を目の当たりにした後日、静岡おでんのツーリングがあり、quattro(id:seoyogi)さんのご厚意で701SMを軽く運転させてもらいました。
ヨーヨーさんでは701SMに跨っただけですが、実際にエンジン掛けて乗ってみると、物欲が大爆発!!!!!!!!
視線が高くてモタードのコーナーの曲がり方がよくわかりませんでしたが、アクセル捻れば捻った分だけ力強く進むエンジン。150kgを切る軽い車重に、有り余るパワー。パワーウェイトレシオの数字は今乗っているミドルSSのR6よりも701SMの方が上なので、下道なら十分にSS勢についていけそうないけそうな予感を感じさせてくれました。高速巡航を潔く諦めれば、今までのようなロンツーも行ける?
結論:車輌選びで悩んでいるときが1番楽しい
S1000RRのときもそうでしたが、実車を見てしまうと、物欲の抑えが利かなくなってしまい大変なことになりますね。しかし、R6の車検はあと1年残ってますし、この前オイル交換もしたばっか。
それにハスクバーナは例年9月頃に次年モデルをプレスリリースするため、秋には2018年モデルの701が発表される可能性もあります。フルモデルチェンジの可能性は低そうですが冬まで少し待って最先端の高年式モデルを買うか、はたまた在庫で安くなった2017年モデルを買うのか。それとも、全国で数台売れ残っている1番安い2016年モデルを買うのか。
実に悩ましい。
それと、いざ買うとなったときに妻にどう説明するのか、これが最も悩ましい。そんなお話でした。ちゃん。