THE ROSWELL 封印された異星人の遺言 上 タイラー・ロックの冒険3 (竹書房文庫)
- 作者: ボイド・モリソン,阿部清美
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: 文庫
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タイラー・ロックの冒険シリーズの3作目。
もともと好きだったシグマフォースシリーズのジェームズ・ロリンズがオススメしていた作品ということで知り、シリーズ1作目「THE ARK 失われたノアの方舟 上・下」、2作目「THE MIDAS CODE 呪われた黄金の手 上・下」ときて本作となります。
余談ですが、わたしの脳内ではタイラー・ロックのイメージは「Dwayne Johnson」。彼のリングネームが「The Rock」ってのも影響があるかもしれません。髪型はニッケルバックのボーカル「Chad Robert Kroeger」の長髪だった頃を勝手にイメージ。
Chad Robert Kroeger - Google 検索
本作のメインテーマはロズウェル事件の宇宙人。その他にツングースカ大爆発、イースター島のモアイ像、ナスカの地上絵にカワチ遺跡と謎がてんこ盛り。これらの点をそれぞれ線で結んでいく作者の発想に感服しました。
昔からXファイルや特命リサーチ200Xといったオカルト系の番組が好きだったので、本シリーズで取り上げるテーマはどストライク。ただし、「宇宙人」や世界有数のミステリースポットといったSFのど定番テーマを扱っているため、作中の導入部分は盛り上がりに欠けるかなと思いました。こんなベタベタのテーマで最後の落としどころをどうするのか不安に。
しかし、下巻へ進むと前半の不安はどこへやら。謎が徐々に明かされるにつれて、クライマックスへぐいぐい加速していくシリーズお馴染みのハリウッドのアクション映画感は健在でした。もちろんベタな終焉ではないので、新鮮です。
ちなみに、今作ではゴルディアン社のマイルズやエイデン、父親のシャーマン・ロックなどは登場しませんが、個性あふれる女性キャラが多数出演します(;・∀・)